がんになっても笑顔で育つために! 〜小児がん治療中の子どもと家族のための「夢の病院」設立をめざして〜

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「夢の病院」までの道のり

 
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「かあさん、家にかえりたい。」
 

わずか2坪の空間。置き場のないおもちゃや生活用品。
この狭い空間で、小児がんの子どもたちは半年以上にわたって病と闘いながら
遊び、学び、そして、心身ともに成長していかねばなりません。

付きそう親に与えられた小さな簡易ベット。
隣と隔てるのはたった一枚の薄いカーテン。
熟睡できず疲れた身体で、隣を気遣いながら、わが子を案じ、いたわり、励ます親。

親子ともどもあふれ出る感情を押さえ込み、じっと我慢している空間。
離れている家族にも思いを馳せる空間。

「夢の病院は家です。」

家には、この狭い空間にはない、本当は当たり前の「幸せな事」がいっぱいあります。


小児がん治療中の子どもと家族のための「夢の病院」設立を目指して
 
・小児がんは助かる病気です。
医学の進歩で小児がんも以前と比べて治療成績が良くなり、7割は助かるようになり
ました。 また、自覚症状もなく、重症化してから診断されるケースも多く、そもそもの症例数が少ないことから診断も遅れがちです。
小児がんは大人のがんとはちがい、原因がはっきりしませんが、早期発見・早期治療が予後をわけるという点では同じです。

現在、日本では小児科医自体が不足しています。また小児がんを専門とする医師はさらに少なく、診断や治療のレベルも、地域や施設によって異なります。医学の進歩で早期に診断し、適切な治療が受けられれば助かる命も、現在の日本では残念ながら助からない場合があります。

■ 適切な診断と治療が行える小児がん専門医の育成が必要です。
■ 診断後に適切な治療が受けられる医療機関につなぐことができるネットワーク
   づくりが必要です。
 
・治療には時間がかかります。
小児がんは脳腫瘍や神経芽細胞種などの固形腫瘍と、血液のがんと言われる
小児白血病とに大別されます。
白血病の場合は「化学療法」(Chemical Operation=「ケモ」と呼びます)といって、
抗がん剤を投与してがん細胞を減らしていく治療を行います。
固形腫瘍の場合も、以前は外科的治療(腫瘍を摘出する)が中心でしたが、摘出前に腫瘍を小さくしたり、再発を防止する目的から化学療法を行うことが一般的です。

化学療法は患児の身体に大きな負担を強います。がん細胞は成長が早いので、
抗がん剤は成長する細胞を見つけてやっつけるようにできています。
しかし成長する細胞はがん細胞だけではありません。がんの治療で髪が抜けたりするのはこのためですが、髪の他にも消化器の粘膜や血液の成分(菌から身を守る白血球や、出血を止める血小板など)にも影響があります。
ですので、患児の身体に負担がかかりすぎないように、抗がん剤の投与は一定の量を少しずつ、数回に分けて行います。通常治療には6ヶ月から1年かかり、重症な場合はさらに年月を要します。

■ 長期の入院生活は、患児や付き添い家族の精神的・経済的負担も重くなります。
■ きょうだい児・同級生とのコミュニケーションや、発達段階にあわせた保育・教育
   が途切れないような配慮も必要です。
 
・ 小児がん治療中の子どもたちのための専門施設は、どこにもありません

高度な医療が提供されている日本ですが、小児がんに特化した専門病院はありません。
近年全国の子ども病院などでは、子どものQOLに配慮した治療がすすめられるようになり、がん患児のQOLについても重要視されてきています。

ただ、化学療法中に特有のケア(抵抗力が落ちることによる感染予防、病室の空気をきれいにするなど一定の設備、化学療法中に食べやすい食事、きょうだい児との面会への配慮など)を優先させるためには、がん治療中の子どもとその家族の状態を重視した専門病院が必要です。

また大学病院などでCTなどの画像検査は予約でいっぱいです。じっとしていられない子どもは、鎮静剤を使用することによって検査をしています。子どもが自然に眠った時に検査を行うことがベストですが、その時間的余裕がないのが現状です。また他科(耳鼻科、眼科など)を受診する時は、大人の外来患者様と同じ待合い室で待たなければいけません。普段病棟では感染予防のためプレイルームにも出て遊ばないほうがよいという状態のなか、風邪の人がいる外来窓口でマスクをして診察を待つという矛盾した環境です。

また、勤務医の労働環境は一般に思われているほど良くなく、すぐれた実績がある小児科医でも、「アルバイト」で夜間救急病院の当直をしながら生計を維持しています。

さらに、小児がんを専門とする看護師や、病棟保育士、院内学級の制度も日本では十分な仕組みとなっていません。病院の外では当たり前のこと、友達と遊んだり、勉強したり、家族とともに自由な時間を過ごしたり、ということが、小児がんの患児たちには保障されていません。

■ 専門医や治療に関する情報をセンター化するなど、小児がん専門医が安心して
   治療に専念できる環境を整える必要があります。
■ 治療面でのQOLに加え、発達段階に合わせた患児の育成に配慮したQOLの
   向上を視野に入れなければなりません。

 
・ 「チャイルド・ケモ・ハウス」が目指すもの
そこで私たち 「チャイルド・ケモ・ハウス」 では、小児がん患児が安心して化学治療を受けるための専門施設を設立する準備を進めています。

専門施設では関西の医療機関と連携して、小児がんと診断された患児の化学治療を行います。ハウスでは入院経験のある患児や家族の意見を取り入れて、病棟のアメニティを向上させるほか、小児がん専門看護師やアメリカの「Child Life Specialist」を参考にした病棟内での子どもの発達と化学療法中特有の心身の状態をサポートする専門人材の育成に取り組みます。

将来的には、ここでの経験をモデルとして、このハウスと同様の施設が全国にいくつか設立されることで、全国的な小児がんの治療成績が向上し、小児がんになったすべての子どもが、笑顔で家族と共に治療を進めることができるような環境作りを目指したいと考えています。

■ 安心して化学治療が受けられるハウスを設立し、治療中も成長していく子どもの
   発達に応じたサポートについても、研究や人材の育成を進めていく必要がありま
   す。
■ ひとつのモデル施設を示すことで、全国どこで小児がんと診断されても、子ども
   の成長が中断されることなく、安心して治療が受けられる環境づくりを広げていく
   ことが必要です。
 
 
これまでの活動
 
2005年12月
〜現在
小児血液・腫瘍分野における人材育成と患児のQOLに関する研究会実施
2006年11月 NPO法人「チャイルド・ケモ・ハウス」設立
2007年7月
〜翌年3月
「小児がん患児のケアに関する研究会」
(全8回/参加者のべ約200人)
2007年3月 チャイルド・ライフ・スペシャリストの導入
2008年5月
〜翌年2月
小児がん患児のケアにかかわるスタッフトレーニング&エンパワーメントプロジェクト
2009年1月
〜現在
小児がん患児・家族と医療者のための模擬家族プログラムの開発

第3回シンポジウム 小児がんのQOLについて考えるin大阪(2010年2月/参加者約130人)

 
 
受賞
・日本財団主催「CANPANブログ大賞」2006年 受賞
・毎日新聞西部社会事業団「小児がん征圧キャンペーン」
  2007年、2008年、2009年 受賞
・ 大阪商工信金「商工さくら基金・第1回さくら賞」2010年 受賞
 
 
広報活動
マイクロソフトNPODAY、ライオンズクラブ、キワニスクラブ、毎日放送、神戸新聞社、産業経済新聞、毎日新聞社、読売新聞大阪本社、 関西テレビ放送、サンテレビ、読売テレビ放送、ABCラジオ、毎日放送ラジオ
 
 
イベント
かえっこバザール&チャイルド・ケモ・ハウス(毎年秋に開催/参加者約300人)
 
 
助成金事業
・小児がん患児のケアに関する研究会 (2007年度日本財団助成事業/2007年)
・小児がんの患児のケアにかかわるスタッフトレーニング&エンパワーメント
 プロジェクト
・夢の病院づくりのためのwebサイト構築及び運営事業
・小児がん患児・家族と医療者のための模擬家族プログラムの開発
・小児がんのQOLについて考えるシンポジウムとパネルディスカッションの開催
・小児がん関係者の子ども達がつくる「夢の病院と夢の街」〜こんな仕組みの病院と
 街があればいい!〜
 
 

ご寄付のお願い

チャイルド・ケモ・ハウスは、小児がん治療中の子どもと家族のための「夢の病院」設立を目指していますが「病院」として既存の補助制度を受けると、さまざまな制約を受けてしまいます。
そこで、建設にかかる費用は寄付によってまかない、できる限り制約のない環境の中で設計・デザインすることで、子どもと家族にとって本当に必要な施設の実現を目指したいと考えています。
皆様からのご寄付をお待ちしています。
また、ご寄付の一部は小児がんのQOLを向上させる研究などにも活用させていただくことがあります。

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